第15回環境史研究会ワークショップのご案内(村山)

環境史研究会からのご案内です。今回の世話役である藤原辰史さんからの案内を転送します。

第15回環境史研究会のご案内をお送り致します。年度スタートのお忙しい時期とは
存じますが、みなさまの参加をお待ちしております。

【日 時】 2015年4月1日(水)9時〜17時

【場 所】 香川大学教育学部2号館2階「遠隔教育調査研究室」

【報告者および演題】
<午前の部(9:00〜11:30)>
「環境史研究におけるナラティブアプローチに関して」
ラウンドテーブル:青木聡子(名古屋大学)・村山 聡(香川大学)

<午後の部(14:00〜17:00)>(自由論題報告2本)

★野間万里子(京都大学)
「和牛」成立の史的前提—食の環境史の視点から

要旨:
きめ細かな脂肪交雑で、現在世界的にも高い評価を受けている和牛について、その成立過程を環境史の視点から捉えなおす。近代日本では、牛はあくまでも役肉兼用として水田稲作経営の中で飼養されてきた。文明開化以降の牛肉食普及に伴い、牛飼養のあり方も変化を迫られた。また牛飼養の変化は消費をさらに刺激することとなった。消費と生産との相互連関のなかで、牛肥育技術が展開したさまを明らかにする。

★藤原辰史(京都大学)
毒ガスと農薬—第一次世界大戦の環境史

要旨:
第一次世界大戦は数多くの新兵器を生み出したが、毒ガスは多くの兵士を苦しめ、また殺害した。この毒ガス兵器の戦中の開発のみならず、戦後の平和利用、つまり農薬への転用についても考えてみたい。

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