環境史研究会は、今回、初めて東京を離れ、大阪で研究会を開催します。環境史研究会と大阪市立大学経済学研究科重点研究「健康格差と都市の社会経済構造」との共同主催で、さらに、身体環境史研究会、医療・社会・環境研究会の共催により二日間にわたって開催する少し規模の大きな環境史シンポジウムです。どうぞ奮ってご参加ください。なお、詳細につきましては、また、参加の方法などにつきましては、藤原または村山にご連絡ください。
環境史シンポジウム:災害・周縁・環境
日時:2012年3月17日・18日
場所:エル・大阪(501・504号室)(大阪府立労働センター)
主催:環境史研究会、大阪市立大学経済学研究科重点研究「健康格差と都市の社会経済構造」
共催:身体環境史研究会、医療・社会・環境研究会
近年、環境と人間のかかわりをめぐる歴史研究が盛んになりつつあります。本シンポジウムでは、森林史・農業史・科学史・日本史・中国史など多様な分野で活発に研究をすすめている方々に報告していただき、「環境史」の現在とこれからを考えていきたいと思います。
3月17日(土)(会場:501号室)
■基調講演(13:00-15:00)
➢ 山本太郎(長崎大学) 感染症との共生・・・生態学的、進化学的視点から
コメント:藤原辰史(東京大学)・瀬戸口明久(大阪市立大学)・脇村孝平(大阪市立大学)
■周縁の環境史(15:20-18:00)
➢ 池田佳代(広島大学)アメリカ領グアム島 の水資源問題
➢ 中山大将(京都大学)植民地樺太の農林資源開発と樺太の農学――樺太庁中央試験所の技術と思想
➢ 香西豊子 「島」と疱瘡――伊豆諸島、とりわけ八丈島を事例として
コメント:山本太郎(長崎大学)・飯島渉(青山学院大学)
3月18日(日)(会場:504号室)
■日本の環境史(10:00-12:00)
➢ 戸石七生(東京大学)前近代南関東山村における飢饉と地域社会――天保飢饉と上名栗村古組
➢ 瀬戸口明久(大阪市立大学)都市と自然――1930年代日本における自然保護運動と社会階層
➢ 竹本太郎(東京大学)朝鮮総督府山林課長・齋藤音作の緑化思想
■グローバル環境史(13:10-15:00)
➢ 藤原辰史(東京大学)エコロジカル・インペリアリズム――帝国日本における水稲の品種改良
➢ 村松弘一(学習院大学) 近代中国における西北開発と環境への認識
全体へのコメント:原宗子(流通経済大学)・村山聡(香川大学)
会場へのアクセス:京阪・地下鉄天満橋駅から300m(http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html)