第18回環境史研究会ワークショップのご案内(詳細)

京都大学人文科学研究所の瀬戸口明久さんからの案内を転送します。

環境史研究会の皆様

来週末の環境史研究会の詳細が決まりましたので、案内をお送りします。
今回は、歴史学、自然科学、思想などいろいろな視点から、「時間」について
議論することにしました。ご参集のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

日時:2017年2月12日(日)13:00-17:00
場所:京都大学人文科学研究所3階セミナー室4
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/access/access.htm

ワークショップ「人新世と環境史における時間」

「人新世」(anthropocene)という概念が話題になっている。人類が地球規模の
インパクトを与えている地質年代として、新たに提唱されていたものである。最
近では自然科学だけでなく、環境史や環境思想でも注目されている。しかし、地
質年代のような自然の時間と人間の歴史学的な時間のあいだには、何らかのズレ
があるように思われる。環境史における自然科学と人文社会科学のアプローチの
食い違いも、こうした時間感覚のズレから生じているのではないか。「人新世」
は、両者をあいだの壁を崩す概念ではないだろうか。本ワークショップでは、そ
もそも「人新世」とは何か、環境史における「時間」はどこへ向かうのか考えて
みたい。

瀬戸口明久(京都大学)
ヒトの時間、人間の時間

林竜馬(滋賀県立琵琶湖博物館)
植生史の時間、気候変動の時間

井黒忍(大谷大学)
伝統知の継承と断絶―「歴史」の連続、復元、消失

篠原雅武(大阪大学)
人新世の思想化−−チャクラバルティの「歴史の気候:4つのテーゼ」の読解から

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