【趣旨】

高松市をはじめ讃岐平野の夏の暑さや顕著な夕凪についてはしばしば地域の特徴として指摘されてきている。しかし、その実態やメカニズムに関する研究は少ない。一方、温暖化影響および都市化にともなうヒートアイランド現象の進行に伴い、都市等居住地における居住環境の問題が注目されつつある。暑さでは定評のある讃岐平野の暑熱環境のリスクの現在と未来を明らかにするためには、地域の気候を改めて深く理解する必要がある。都市の高温化は河川などの水環境や大気環境にも影響を与えている。本ワークショップは、ヒートアイランド現象や、夜凪とも表現される讃岐平野の特異な夜間の凪現象、暑熱環境や熱中症予防ともかかわって近年着目されている新しい暑さ指標の導入、河川の温暖化、街路樹への環境変化影響の調査など、大気環境を新たな視点で解明する最近の諸研究を交流する。

日時:2023年7月3日(月)16:20-18:20

会場:幸町北キャンパス 遠隔教育調査研究室+オンライン(zoom)

プログラム:

研究発表

山田佳裕氏(農学部教授)「水の温暖化を観測する」

藤田哲也氏(香川県気候変動適応センター主任研究員)「気候変動による暑熱・健康等への影響に関する研究」

寺尾 徹氏(教育学部教授)「讃岐地方の夕凪の統計解析と観測」

作花典男氏(元香川県立五色台少年自然の家所長)「高松市のヒートアイランド現象」

小宅由似氏(創造工学部助教)「都市樹木は都市環境に何をもたらすのか?」

主催:香川大学/香川大学教育学部/ICEDS