2016年11月7~9日に実施した、メガラヤ・アッサムを横断したエクスカーション込みの国際ワークショップ「Living Spaces under Changing Climate and Environment」の概要を以下にまとめます。

「Living Spaces under Changing Climate and Environment」のPDFはこちら[ICEDS-NEHU Workshop 2016]

—Living Spaces—

私たちは、人間に関する今日の本質的な問題から生じる疑問にどのように対処すればよいのでしょうか。こうした問題はすべて、変わりゆく環境的要因との間に明確な相互作用を持ちます。

—私たちはどこに住んでいるのか?—

ここで「Living Spaces」という言葉に焦点を当てましょう。「Living Spaces」とは、植物、動物、人間が住む地理的な地域・場所を指します。彼らはどこに住んでいるのか? どのようにLiving Spacesのパターンを形成しているのか? 将来どこに移り住むのか? こうした疑問を調査することで、人間が直面する問題のさまざまな側面を理解できる新たなアプローチに辿り着くかもしれません。この惑星の生命は、植物、動物、人間間の相互作用の下にあるLiving Spacesに存在しており、気候、岩石圏、生態系、地理的背景、社会といった周囲の環境的要因とともに生きています。本ワークショップの開催場所であるノースイースタンヒル大学は、インド・メガラヤ高原の山岳地帯に位置しています。山岳地帯の生物は、その地形的特徴により特殊な側面を持っています。さらに、メガラヤ高原(「メガラヤ」は「雲の住み家」という意味)には世界で最も湿度の高いチェラプンジ(ソフラ)があり、世界最多の年間降水量(>26000mm)を記録しています。降雨は生命が暮らす環境を定義する大きな要因です。私たちは気候変動とそれが降雨特性の変化に及ぼす影響にも焦点を当てます。以上を踏まえ、本ワークショップでは次のキーワードとキーコンセプトを提案します。

キーワード:Living Spaces、植物、動物、気候変動、岩石圏、水圏、文化、適応、個体群動態、歴史人口学、災害、バイオハザード、食物、農業、水資源、福祉と生活、ジオパーク、グリーンツーリズム、自然資源、産業、輸送、山岳地帯の生物、モンスーン、過去データの復元、降雨と雲、豪雨

日時:2016年11月7~9日
開会式、セッション1~6、チェラプンジ(ソフラ)へのオーバーナイトエクスカーション

開催場所:
ノースイースタンヒル大学(North Eastern Hill University、NEHU)

<プログラム>
開会式:
基調講演(村山聡 教授、香川大学)
招待講演:
Sayeedul Islam Khan 教授(Chairman, GRAM Bangla)
Abani Kumar Bhagabati 教授(Dept. of Geography, Gauhati Univ.)
セッション(6つを予定):
プレゼンター3人(30分)+ ディスカッサント1人(10分)
エクスカーション:
サイエンスツアー、地域住民との意見交換

Organizing Committee:
Patron: Prof. S. K Srivastava, Vice-Chancellor, NEHU
Prof. H. J Syiemlieh, Convener
Prof. T. Terao and Dr. L. Cajee, Co-Conveners
Prof. S. Murayama
Prof. T. Hayashi
Dr. S. I. Khan
Prof. A. C. Mohapatra
Prof. D. K. Nayak
Prof. B. S. Mipun
Prof. S. K. De
Dr. P. K. Ryngnga


Jointly Organised by:
Depatment of Geography, NEHU,
Faculty of Education, Kagawa University
ICEDS, Kagawa University
CSEAS, Kyoto University
DPRI, Kyoto University


Sponsored by:
JSPS grants-in-aid for scientific research (26220202, 25284165)
Murayama-FS, Research Institute for Humanity and Nature
Indo-Japan Joint Scientific Research Promoting Project of Kyoto University