HAELEの夏は労働を考える夏です。今回は、島西智輝氏(立教大学経済学部教授)による講演会です。島西氏は今年の2月末に梅崎修氏、南雲智映氏とともに『日本的雇用システムをつくる 1945-1995:オーラルヒストリーによる接近』(東京大学出版会)を公刊されました。547ページにも及ぶ大著です。日本的雇用システムについては長く議論されてきました。しかし、これまでの叙述や分析とは異なる独自性があります。第1は、機能論的分析から発生論的分析への転換であり、第2は、オーラルヒストリーという歴史資料を作成しながら進められた分析である点です。「戦後日本の労使関係を分析してきた」本書は、「戦後日本の1945年から1995年という50年間は、戦争直後の混乱の中から新しい人事制度やルールを作り上げていく過程であったと言えよう」と結論づけています(本書、441頁)。

島西氏は三人の著者のお一人として、本書の作成と分析の過程で得られた知見を紹介して頂けます。非常に貴重な機会だと思います。短い時間です。専門分野以外の方、また、フィールドワークを中心に研究を進められて来た方々など、どうぞ気楽にご参加ください。

どうぞ奮ってご参加ください。参加登録は下記でお願いします。

https://forms.office.com/r/NB6X1WBj1X

日時

2023年8月8日(火)14:00~16:00

場所

香川大学(詳細は村山までお問い合わせください)+zoomによる遠隔配信

リーフレット