2023年7月30日~8月4日(現地時間)にシンガポールで開催されるAsia Oceania Geosciences Society (AOGS) 2023にICEDSメンバーの寺尾教授が参加します。

8月1日の口頭発表セッション”The Third Pole Environment and High Mountains of Central Asia – Hydrometeorological Processes and Human Dimension”で副コンビーナを務めます。

アジア全体の水文気候学的研究プロジェクトであるAsiaPEXとともに、TPE (Third Pole Environment) という、チベット高原に焦点を当てたプロジェクトが開始されており、これらのプロジェクトの協働が重要です。チベット高原は5000m以上大気に突き出しており、全球の気候に大きな影響を与えていると考えられます。また、ほかにはない独特な気候条件という意味でも興味深い地域です。日本の梅雨なども含めてアジアモンスーン気候の成立にも重要な役割を持ち、氷河の涵養やその地球温暖化による影響、そのもとで、周辺に生きるひとびとの生活への巨大なインパクトなど、アジア全体の気候において重要な位置を占めています。
寺尾教授は、AsiaPEXを代表しつつ、セッションチェアも務める予定です。

また、同セッション内において以下の発表を予定しています。
“Collaborative Observational and Modeling Initiative Toward Understanding of Asian Hydroclimatological System”
(Toru Terao, Shinjiro Kanae, Jun Matsumoto and Hatsuki Fujinami)

AsiaPEXの研究戦略について、TPEとの連携も念頭に置いて発表します。
特に、2025~2028年頃にアジア全域を対象にした国際共同観測計画AMY-II(仮称)を立ち上げる予定です。

AOGS2023特設サイトはこちら(外部ページ)