次回のHAELE-13のご案内です。

11月11日(月曜日)、午後2時から4時、オンラインハイブリッドでの開催です。東京大学総合文化研究科の速水淑子准教授に、J. ハーバーマスの「世界社会の立憲化構想」についてお話を頂けます。同氏は、『トーマス・マンの政治思想』(創文社、2015年)で2015年度日本ドイツ学会奨励賞を受賞されています。

HAELEでは、これまで、ローカルな経済を環境史的に考えると謳いつつ、経済だけではない様々な分野の学史・思想史との連携を模索して来たのですが、まだ本格的に始動していない状況です。いつも身近な小さな会合です。

マルクス&ウェーバー論も、それぞれの分野で新たな動きがあるものの、両者を関連づけるような議論はもはや展開できない状況かもしれません。とはいえ、改めて、長期の19世紀を環境史的に再考する上では、ハーバーマスの「世界社会の立憲化構想」は、戦後のドイツと日本を考える上でも、また、現在の世界の紛争そしてすでに極端気象時代に突入している現在を考える上で、不可欠な議論だと考えています。

さらに、EUでも難しい憲法論を、アジア環境史協会(https://www.iceds.net/aaeh/)の今後を考える立場として、アジアの「環境」憲法論を標榜して、人間以外の動植物の権利も組み込むような議論を夢想している身としては、速水淑子氏の「J. ハーバーマスにおける世界社会の立憲化構想ー人権・デモクラシー・連帯ー」Eurpopean Studies, Vol. 23 (2024), 43-58 は非常に重要な論考だと考えています。その紹介をして頂けます。

当該の専門分野以外の方々、学生、また、フィールドワークを中心に研究を進められて来た方々など、どうぞ気楽にご参加ください。

参加登録は下記にてお願い致します。ZoomのURLをお知らせ致します。

https://forms.office.com/r/GFqQ2SsTNc

日時:2024年11月11日(月)14時~16時

場所:香川大学幸町北2号館2F ICEDSルーム(Zoomによるハイフレックス開催)

では、みなさまのご参加をお待ちしております。