地球規模の環境変動そしてAIの登場によって、世界の労働環境は大きく変化することが予測される。常態化している極端気象によって,山は崩れ,川は氾濫し,絶え間なく人間の構築物が破壊され続ける。さらに人間の労働は機械学習というAIによって,どこへ向かうのか,判然とはしない。電気自動車が走り回る世界そして宇宙への進出が理想的な将来像なのであろうか。人口減と高齢化の社会への圧力はとてつもなく大きく,廃屋が増えると同時に農地はどんどん宅地化される。人そのものがいなくなり自治体は消滅する。大都市圏はかろうじて行き残るように見えて,生活空間の空洞化は必然でもある。
この不安は,農奴のような生活を強いられた時代があったこと,そして今でもあること,また,信じられないほどに貧富の格差は拡大していることに着目すれば,将来展望はそれほど単純ではないことが理解できる。
食糧・食料においても「安全保障」が語られ,あらゆる分野で「政府」の役割が過大評価される。政府の意思決定は本当に国民の意思の反映なのであろうか。このセミナーでは将来の労働環境を考えるために,研修と銘打った「派遣労働」の意味を改めて考えてみたい。

下記にご登録頂けましたら、Zoomリンクをお知らせ致します。皆さまのご参加をお待ちしております。

https://forms.office.com/r/TGiZs2wQ4E

日時:2024年8月8日(木)10時~14時30分

場所:香川大学幸町北2号館2F ICEDSルーム(Zoomによるハイフレックス開催)

プログラム

第1部:1980年代初期の派米農業研修事業 (10:00-12:00)
石井亨氏(土庄町町議会議員)の講演「米国(アメリカ)の大地」と質疑応答

第2部:ディスカッション (13:00-14:30)
伊藤淳史(京都大学農学研究科)「外国人農業労働者としての派米農業研修生」
野間万里子(大阪樟蔭女子大学)「ある酪農家の派米農業実習経験:企業的酪農経営への足掛かり」