※追記:諸般の事情により本イベントは中止となりました。次回の開催情報は、決まり次第ご連絡いたします。

連絡が遅くなりました。今回は特に対象作品の推薦等がありませんでしたので、私の方で材料を用意することにしました。この会は発足時点で、マルクス・ウェーバーに学ぶと掲げています。いわば19世紀の見直しなのですが、ますます近現代へと議論が集中する中、先日は会員の高島正憲さんの『賃金の日本史:仕事と暮らしの1500年』(吉川弘文館、2023年8月)が出版されました。また近く取り上げられればと思います。

ところで、今回は、ウェーバーの職業倫理に関わる議論は、宗教改革史やその後の信条の時代の歴史研究ではほぼ隅に追いやられています。それには理由があると思います。現在、先日の韓国でのEAEH 2023において、東アジア環境史協会は、アジア環境史協会に再編されることが決まりました。私が僭越ながらその学会長を引き受けています。本格的にイスラーム圏も視野に入れた学会となります。色々な準備に追われていますが、改めて、宗教を考えてみたいと思います。

添付しますので、ハインツ・シリングという信条の時代(16世紀中葉から30年戦争まで)の著名な研究者による大部の一般向けのルターの伝記の翻訳・書評の最初の部分です[GCNL14]。728頁にも及ぶ大著は日本では翻訳出版の引き受け手はなく、ボツボツ書き溜めていこうと思っていましたが、なかなか先に進んでおりません。時々、HAELEの読書会で取り上げさせて頂こうと思っています。

どうぞ奮ってご参加頂ければ幸いです。また、今後の読書会のあり方に関するご提案も大歓迎です。では、今後ともどうかよろしくお願い致します。

村山

日時

2023年9月10日(日)10:00-12:00

場所

Zoomオンライン