Archives for News - Page 3

[2/21開催]GCS43 快適性・省エネルギー・コロナ対策をどうバランスするか?

セミナー 講演:山本高広(香川大学創造工学部助教) 趣旨と概要 建築物の低炭素、省エネルギーを進める具体的な方法としては、一般的には各種設備や断熱性能といったハードウェア面の改善や、空調設定温度28度に代表される一律の設定変更を連想される方が多いと思います。もちろんこれらは有効な手段であり、定量的に効果を見込める堅実な方法と言えます。一方で、このような1㎡あたりの省エネルギー追求とは別に、機器や室の利用実態や、CO2に代表される空気質の動向を注意深く分析すると、個々人の快適性や安全性を損なわない別の省エネルギーの可能性が見えてきます。本発表では、香川大学内で実施した過去のエネルギー消費調査や、CO2実測調査のデータを用いつつ、快適性、省エネルギー、コロナ対策を無理なくバランスする方法について、話題を提供したいと思います。 日時 2023年2月21日 16:20-17:50 会場 ICEDSルーム(遠隔教育調査研究室)/香川大学幸町北2号館2F +zoomによる遠隔配信 コメント: 植田和也(香川大学教育学部附属高松小学校長) 「附属高松小学校のSDGs教育~省エネプロジェクトとのコラボにも触れて ご参加は、こちらの申し込みフォームから!
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[2/16開催]GCS42 高原水車からみた持続的環境デザイン

ワークショップ:趣旨と概要 かつて香川県に300基をこえる水車があったと伝えられている。高原水車は江戸時代に旧高松藩士が、水路と旧古川周辺の微妙な地形を利用して建造したものであり、今日香川県に唯一残る水車となった。高原水車には小水力を動力として利用し、製粉や精米等を行ってきた歴史がある。高原水車の歴史は高原水車に残された古文書をもとに客観的な検証と研究が可能である。地域住民と全国の研究者の努力により、高原水車は県内で3例目の国の登録有形民俗文化財に登録されるとともに、一度は破損した水車は復活している。更に、自動的に製粉をする機構などの再現に向けた努力がたゆみなく続けられている。高原水車は、エネルギー・水資源・災害との付き合い方・食・農業の営みなどといった人の生存基盤に関する示唆を含む学びの場としても重要な地域資産である。持続可能な地域社会のデザインを指向する香川大学として、環境デザインの観点から高原水車という地域資産にどうコミットするのか検討する。 日時 2023年2月16日 16:20-18:20 会場 ICEDSルーム(遠隔教育調査研究室)/香川大学幸町北2号館2F +zoomによる遠隔配信 プログラム 趣旨説明:村山 聡(香川大学名誉教授・ICEDS共同代表) 「高原水車場の整理から登録まで」 田井静明(前瀬戸内海歴史民俗資料館館長) 「高原水車水路石材の由良石の採掘と活用の歴史」 山中 稔(香川大学創造工学部教授) 「高原水車の建築と空間、学生活動」 釜床美也子(香川大学創造工学部講師) コメンテーター:川崎正視(高松市文化財保護審議会委員) ご参加は、こちらの申し込みフォームから
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[2/14開催]GCS41 環境トレーサーを用いた水環境の解析

セミナー 講演:山田佳裕(香川大学農学部教授) 趣旨と概要 水域生態系を考える上で、水の動態を把握することは不可欠であるが、平野部などの身近な水辺での水文情報は不足している。環境トレーサー法は、水温等の水の性質や内包する物質等を指標とし、水・物質・生物動態を解析する方法である。今回は、四国北域での水・物質動態解析のための水安定同位体比、微量元素の利用について話題提供する。また、愛媛県西条市、福井県大野市と共同研究している降水量及び河川・地下水温の観測についても紹介する。 日時 2023年2月14日 16:20~17:50 会場 ICEDSルーム(遠隔教育調査研究室)/香川大学幸町北2号館2F +zoomによる遠隔配信 ご参加は、こちらの申し込みフォームから
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[2/6開催]GCS40 降水量の水文気候学的再現:ローカルな歴史分析をめざして

私たち人類の歴史は、常に気候変動や水環境の変動と密接に関わっており、水文気候環境の理解は地域の歴史研究にとって非常に重要なことです。しかし、古い時代に関しては近代的測器による水文気候データが残っておらず、どのように当時の気候を調査するかが長年の課題でした。ところが、現代では最新技術を活用することにより、さまざまな要素から当時の水文気候環境とその変動をある程度推測することが可能になりました。今回のGCS40では、2本の講演をもとに、過去気候の再現を目指した気候モデルやより近い過去の気候データの精緻化を通じて、水文気候学的研究をローカルな歴史分析に応用する方法を探ります。 日時 14:40-17:00 場所 ICEDSルーム(遠隔教育調査研究室)/香川大学幸町北2号館2F 講演 14:40-14:55はじめに(村山聡:香川大学ICEDS) 14:55-15:40寺尾徹:香川大学教育学部ローカルな歴史分析のための気候データセットの活用(仮) 15:40-15:45 休憩 15:45-16:30石塚正秀:香川大学創造工学部由良川下流域の河川流出解析に向けた過去降水量データの検討(仮) 16:30-17:00自由討議 リーフレット
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ICEDS・SDGs教育プロジェクト「やってみるSDGsレシピ」を公開しました

香川大学は、ICEDS・SDGs教育プロジェクトの一環として、15個の「やってみるSDGsレシピ」を公開しました。本レシピはSDGs17の目標に即しており、学生は、自身が興味関心を持つレシピに取り組み、そこで得た学びや気づきをレポートにまとめて報告します。 ▼「やってみるSDGsレシピ」一覧 1.二酸化炭素は緑の樹々による光合成で減少することを実感してみよう2.在来作物を探す3.キャンパスにどんな生物がいるのか名前を調べてみよう4.京エコロジーセンターをオンラインで見学しよう!5.石垣を見て・触れて,石の声を聴いてみよう6.ペットボトルを分別して削減量を計算してみよう!7.身近にある日本語を「優しい日本語」にしてみよう8.社会的企業をデザインしてみよう9.簡易的な地力測定をすることによって作物栽培における肥料の投入量を最少化可能!?10.色々な非市場価値を推計してみよう11.室内のCO2濃度と空調目的エネルギー使用量の関係を見てみよう12.台所洗剤の使用量に着目して、少ない洗剤量で、また少ない水量で 洗い上げることができる洗い方を実践しよう13.エシカル消費14.高松の水車の遺構に行こう15.高松市に古くから残存する唯一の水車「高原水車」に行ってみよう!
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「SDGsを学問する」講演会

趣旨と概要 現在、世界規模で SDGs をキーワードとした活動が大々的に展開されています。人間社会と自然環境の持続可能性に危険信号がともっている現実に対して、国連という場で課題が共有されたことは大きな意義を持ちます。一方、SDGs については、私たちが前提とする〈ものの見方〉を再検討することなしに、小手先のアクションで「やった気になる」活動のあり方に対して、批判も出されています。では、既存の〈ものの見方〉を改めて検討し、そして行動するには何が必要なのでしょうか。今回の講演会では、〈食〉と〈農〉を主題に、自然界と人間界との関係を独自の視点から考察する気鋭の歴史学者、藤原辰史氏をお呼びし、植物栄養学を専門とする本学教授の野村美加氏とともに、私たちに必要な知の構えと活動のあり方を探ります。 日時 2022年11月17日 16:20-17:50 場所 香川大学幸町北3号館1階・314 講義室および zoom の併用 講師 藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)、野村美加(香川大学農学部教授) 主催 香川大学 SDGs 教育プロジェクト
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植物による光合成を実感するための実験

植物による光合成は、大気中の二酸化炭素を固定して温室効果を緩和する重要なプロセスです。 また、森林を増やしたり、海洋中のアマモなどのブルーカーボンを増やすことを通じた温暖化緩和策の重要な素過程でもあります。 学生に限らず、一般市民、学校教育の下で光合成によるCO2の減少の効果を実感することができるとたいへん有効です。 そこで、教育学部の生活・総合領域の学生を主たる対象にした専門科目「人間環境学1」のなかで、周囲によくある資材を使って日光の下での植物の葉による光合成の影響を可視化する実験を考えてみました。 最近は簡易なデジタルタイプの二酸化炭素濃度測定器がリーズナブルな値段で売られています。 充電できるタイプだとフィールドに持ち出して活用できるので便利です。 これを周囲に少し慣らしたあと、透明なビニール袋を日射の当たった草木に被せ、 その中に二酸化炭素濃度測定器を入れて軽くゆわいておきしばらく観察します。 すると、次第にCO2濃度が減少していく様子が見られます。 日付開始時所要時間終了時5月27日47810分400 同様の実験を何度かしてみましたが、いずれも十数分の間にCO2の値が減少している様子を示しました。 対照実験として、夜の日射のない時間帯に同様の実験を行ってみた際の結果をお示しします。 日付開始時所要時間終了時6月26日52120分620 次第に増加し、呼吸の効果が見られるようです。 周囲のCO2濃度もいろいろに変化することも考えられます。 期待される結果がどの程度確実に得られるのか、何度も確かめてみる必要があると考えています。 ただ、これまでのところ期待したものに近い結果が得られています。 うまく確実性が示されれば、植物による日射のもとでの光合成を可視化するにはよい手軽なツールになりうると考えています。 身近なものだけで実現でき、植物も傷めないのがいいところです。
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雲をつくる話

今年始まった全学共通科目「やってみる科学」で、ペットボトルに雲をつくる実験をやってみる試みをしています。 定番の実験ではありますが、エアロゾル(数ミクロン以下の直径の大気中の微粒子)の濃さが光の散乱に与える影響を客観的に測定できないか、あるいは、エアロゾルの量によって雲粒のふるまいはどう見た目かわるのかしっかり見てみる。といったことを丁寧にしてみたいと感じているところです。 山本先生、石塚先生のご協力のもと、エアロゾルの粒度分布を測る測器もお借りしています。 エアロゾルの間接効果という、地球温暖化影響評価に関する重要問題につながる実験を目指します。一味違う実験を学生と楽しめたらと感じています。 ペットボトル(炭酸飲料専用)にごく少量の水を入れたうえで炭酸キーパーという簡単ポンプを装着して空気を押し込むと、ペットボトル内の気圧を大きく上げることができます。 そのまま炭酸キーパーを外して一気に空気を放出して急激に気圧を下げたとき、ペットボトル内の水蒸気がエアロゾルを核にして凝結し、雲ができます。 ここに線香の煙を加えると、ペットボトル中のエアロゾル濃度がけた違いに増加し、そこで雲をつくるととても濃い雲ができます。 懐中電灯のライトや、プロジェクターの光等を通して見ると、ペットボトルはより白く曇ると同時に、映る影は逆に暗くなることがわかります。 雲が白さを増すとともに、日射を遮る効果がより強くなることを実感できます。 そして、エアロゾルが多いほどこの効果が強くなることもわかります。 つまり、大気中の微粒子が多くなるほど、雲は白さを増し、雲の影は濃くなります。 エアロゾルは長い間、地球を寒冷化に導く可能性があるとして注目されてきました。 特に、大気に対する人の影響が大きくなるにつれ、大気汚染が進行し、エアロゾルが増加してきています。 1980年代頃までは、このことによる地球の寒冷化が強く懸念されていました。 まずはエアロゾルが増加すると日射をより多く散乱して宇宙に返してしまうことによって地表を寒くする直接効果。 そして、エアロゾルが増加すると雲がより白さを増すことによって日射をより多く散乱して地表を冷やす間接効果。 ペットボトル実験は、エアロゾルの効果による間接効果を目の前で実感できる実験として重要です。 ところで、線香の煙を入れる前の雲(薄い雲)と、いれた後の雲(濃い雲)では、ペットボトル内の雲粒の様子にも大きな違いがあります。 この違いが生まれる理由は、雲粒の数が多くなると凝結した水を奪い合うために雲粒の粒径が格段に小さくなることと関係しています。 エアロゾルによる雲粒の性質の変化は、降水効率等にも影響を与える可能性があり、気候変動の重要問題です。 しっかり手元でこれらの様子を確認してもらいたいと感じています。
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